今回は友人の車で訪れました。
向う途中、曇り時々雨が降る天気でしたが、登城中は幸い雨に遭いませんでした。
城のある臥牛山は4つの峰からなり、小松山(海抜約430m)に本丸・二の丸・三の丸が階段状に配され、大松山、天神の丸、前山にも遺構が残っているようです。当時は下の絵の様に縄張されていたそうです。
駐車場に車を止め、シャトルバスで5分ほど登ると登城口に到着しました。ここからは軽い登山になります。
登山道
しばらく登ると石垣が見えてきました。幾重にも重なった見事な石垣です。
石垣の上には、やはり白漆喰の土塀があると石垣が一層引き立ちます。
見事な石垣
三の丸の手前にある三の平櫓東土塀は国の重要文化財です。
三の平櫓東土塀
三の丸を越えて更に登ります。
三の丸(二の丸から)
二の丸に着くと、正面に本丸の櫓と天守が見えました。
下の写真は、右から天守(現存)、五の平櫓(復元)、六の平櫓(復元)です。
本丸の建造物
本丸入口
本丸南御門(復元)から本丸に入ると、正面に天守(重文)が正面に見えます。
天守
天守は2層2階で、西面(左)に半地下のようにして付櫓(廊下)が附属する複合式望楼型天守です。現在は附属する付櫓(廊下)に入口が開けられていますが、当初は八の平櫓が手前にあり、渡櫓を経て天守へ入っていたようです。また天に通じる石段は、敵の侵入を遅らせるために、直角に曲げられています。
小ぶりですが飾りが多く、優美な天守です。
天守1階
天守1階は、外からの見た目よりは広く感じました。一段高い場所(写真左)にある「装束の間」は城主家族の御座所で、城が攻められた時には城主が自害をするための場所であったようです。いまは城を紹介するビデオが流れています。
天守1階から本丸(正面が復元された櫓と門)
また調理や冬の暖をとるために長囲炉裏が掘られています。珍しいですが、城内で火を使うことは禁じられていたようで、ほとんど使われることはなかったといわれている。
では2階へ登りリましょう!
L字に曲がった階段
天守2階
2階には、愛宕権現や成田明神など9柱の神を祀った「御社壇(ごしゃだん)」と呼ばれる舞良戸で仕切られた部屋があります。最上階としては全体の大きさから考えて狭くありません。
天守を出て、天守裏手にまわりました。
復元された本丸東御門の横の階段を登り、
本丸東御門
裏にある腕木御門(復元)の前を通って、
腕木御門
現存の二重櫓(重文)の前に来ました。本丸から飛び出た形で、これぞ見張り台です。扉は鉄板が張り合わされていました。
二重櫓
二重櫓前からの天守
山城はやはりいいです。苦労して登りついた時に感動が待っています。
登城したときは後曲輪(二重櫓奥)は工事中で、石垣を修復していたようです。完成したころにまた来たいです。
次は津山城に向います。
資料
■築城者 秋葉重信
■築城年 1240年
■主な改修者 三村元親、水谷勝宗
■主な城主 三村氏、水谷氏、板倉氏
■城郭構造 連郭式山城
■天守 複合式望楼型2重2階(1681年改)
■遺構 現存天守・櫓・塀、石垣、土塁
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昼食は、備中高梁駅近くの高珍でラーメンセット(760円)を食べました。中華そばという感じのあっさりラーメンで美味しかったです。
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